ドラマ「わたしを離さないで」の美和みたいな人

「わたしを離さないで」は今季で私が一番好きなドラマです。

臓器提供のために生まれた(作られた)、"提供者"の人生を描いていて、
主要キャストは綾瀬はるか、水川あさみ、三浦春馬の3人。
独特の世界観に引き込まると同時に、「限りある人生でするべき事」や「幸せとは何か」などの重いテーマを突きつけられます。

そして、このドラマで特に重点的に描かれているのは、綾瀬はるか演じる恭子と水川あさみ演じる美和の関係です。

美和がクセのある性格なのですが、ここまでとは行かなくても、こういう人、いますよね。
 

自分が一番でないと気が済まない


ドラマは小学生時代から描かれていますが、
美和は、小学生の時から、自分が一番でないと気が済まない性格です。

恭子は美和と仲良しでしたが、
何かにつけて「私の方がすごい」というようなマウンティング発言や行動を取る美和に気を遣って接しているように見えました。

小学生時代、二人は嬉しかったことをメモ紙に書き、夜になると見せ合っていました。

そんな場面でも、美和はマウンティング発言のオンパレード。
もちろん恭子は美和を持ちあげます。
恭子は"いい子"です。
あんなにマウンティングされても、言い返したりせず、美和が喜ぶような発言をします。
そして、美和は満足そうな顔をします。

現実世界でも見習わないといけませんね。
あまりにしつこいと、言い返したくもなりますが、
マウンティングにいちいち言い返していたら、泥仕合になって、みっともないですものね。
相手を持ち上げて話を終わらせるのが賢いやり方な気がします。

私は特別


美和はよく、「私は特別」だというアピールをします。

例えば、先生と仲が良く、こっそり何か貰ったことを自慢したり、
学年が上の人と交流があり、皆が知らない噂を知っていたり、
先輩にCDを譲ってもらったり・・・

小学生時代、自分の株を上げるために、恭子の大切なCDを盗み、
代わりに先輩からわざわざCDを譲ってもらって、恭子にプレゼントしていました。

高校生になってからは、香水を誰かにプレゼントしてもらったという自演をして、
自分で購入したものだったことがバレて逆ギレしていましたね。

大人になるにつれ、寮で同室の友人たちも段々と距離を置くように・・・
でも、そんな時も恭子は美和をかばう発言をするのです。
希望を持ったっていいじゃない、と。

美和のなかで、恭子は特別な大切な存在なのは十分わかりますね。


でも、「一番は私だから」


恭子のことが大好き、腕を組んでベタベタとくっつく。
でも結局は「一番は私」な美和。
 
恭子が褒められることも許せないし、
三浦春馬演じるトモと恭子が仲良くしているのも許せない。
寮で同室の友人たちが恭子と仲良くしていることも許せない。

好きだった先生に相手にされず、恭子に慰めてもらいたかったが、
偶然にもその時、恭子は混乱したトモを慰めていた。
それが許せず、トモに迫って付き合うことになった美和。

・・・って、かいつまんでおさらいしただけでも最悪な行動ばかり。


大好きな友人を支配したい


美和のベクトルはいつも恭子に向っています。
でも、恭子のベクトルはトモに向かっている。

恭子のベクトルをなんとかして自分に向けたいために、
好きでも無い、バカにしていた男と付き合う美和。

どんな形でもいいから恭子にかまってほしいのですね。

高校卒業後に暮らしたコテージでも、恭子が褒められたり、他の人と親しくすることを許せない。

恭子が孤立するのはOK。
逆に孤立させて、満足している。

自分には恋人がいて、うまくやっていけてるけど、あなたは一人だね、という状況を作りだし、
満足感を得ている。

大好きな友人にすることか?疑問に思いますが、
歪んだ愛情なのでしょうね。
大好きな恭子が自分以外の人と仲良くしていないことが安心につながるのでしょうね。



極度の依存体質で自己愛が強い美和。
今までしてきたことを恭子に謝ってほしい、と思いますが、
どうなるのでしょうか。

目が離せません。

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